気にいらん
アフリカは人類発祥の地、とは、もう定説の定説。おまけに、夫はミュージシャンだから、ジャズやラップ、ラテン音楽などのルーツはアフリカ、という言葉も、よく耳にする業界にいるものだから、何を勘違いしたか、「すべての音楽のルーツはアフリカ」と言わんばかりの暴言を吐くときがある。

 先日、テレビでニ胡の演奏をやっていたときのこと。「あの楽器はアフリカの真似だ」、と。へ?根拠は、セネガルに似た楽器がある、ただ、これだけ。

 私は、作りが単純な楽器(太鼓や弦楽器など)は、その土地でその地の人が作り出したんだよな、と思っている。枠に皮や弦を張って音を出す、って、自然の中で生活していれば、偶然に出会ってしまう音じゃないだろうか。別に、人類は、楽器を作るまでになって、アフリカから移動し始めたわけでもないだろうしさ。
 文化というのは、その地で生まれでたものもたくさんあるわけで、全ての大元はアフリカにありぃっなんてのは、穴に入ってしばらくでてきなさんな!ってくらい恥ずかしい。

 和太鼓も民謡も、セネガルに似たドラムや歌があるんだろうけど、それは単なる偶然。津軽民謡がセネガルから渡ってきた、なんて、強引すぎる文化論。民謡も和太鼓のリズムも日本の自然の中で営む生活の中から生まれ出てきたものじゃないのか?それよりも、遠いセネガルと日本で、似た歌い方や音楽の作り方があることに、感性が似たところがあるんだねえ、と親近感持つ方がすばらしく平和だ。

 で、思ったらわからせないと、なんとなく気が済まない私。「仮に、ニ胡はアフリカから来た楽器だったとして、アフリカン、何にも熟させなかったんだから、恥ずかしいわ」と、これまたいやーな言い方をしてしまった。
 母なるアフリカ。そこに住む人たちのおおらかさや、懐の深さも手伝って、物事の源になりたがる気持ちもわからんではないけど(あんまりわかりたくない)、似てたら、それはアフリカから、だなんて思い込むのはいい加減にしていただきたい。(fatou@吉)
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by gattsaf | 2004-04-11 01:19 | セネガル人ってさ
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